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vantguarde

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1.8

MicrodataがHTML5より分離

| 23:38

だいぶ前ですが、Microdataについて書いた事がありました。

Microdataをひとことで言うと「セマンティックなやつ」になります。取りあげてから仕様がかなり変更されてるので、参考にならなかったりしますが…

さて、セマンティックなやつ+HTMLといえばRDFaがあるわけで、それに似たような仕様ができると、まあ面倒な事になります。というわけでメタ議論も含め数え切れないほどのメールが流れ、不毛な時期がけっこう続きました。

で、最終的に「MicrodataをHTML5から分離する」というChange Proposalが受理されて、分離する事が決定されました。Chairのひとたちがまとめた文書には、決定に至るまでの経緯なんかもまとめられています。

で、今日の朝あたりに早速分離する作業が行われました。

W3CのCVSサーバになんか問題があるらしくHTML5 EDの方にはまだ反映されてませんが、MicrodataのEDはすでに公開され、FPWDとして公開するためのCfCもMaciejより投げられました。

MicrodataはDOMインターフェースを備えてるのと、DnDと組み合わせて構造化されたデータを移動できるなんて提案もされてますし、面白い規格ではあります。

Mozillaは実装を検討しているようです。

I approve of publishing this. We're planning on implementing this in Firefox, though don't have a specific timeline yet. Hopefully there will be some support in Firefox 3.7, definitely in the release after that.

Re: CfC: Publish HTML5 Microdata as First Public Working Draft and a new HTML5 Working Draft

頑張れば3.7にちょっと入るかもとか言ってますね(注:Mozilla時間)

また、Operaのvideo実装をやってるらしいPhilip JägenstedtさんがMicrodataにコミットしていたりします。個人的な興味だと確か言っていましたが、ちょっと期待したいかなと。

WebKitがHTML5のSectioning Content (など)をサポート

| 20:47

タイトルの通りなのですが、年末年始の間にWebKitがSectioning Contentをサポートしました。section, nav, article, asideのことです。

navがありませんが、これだけなぜか8月にサポートされてます。

で、それだけでは終わらず、headerfooterもきました。

こうなるとhgroupも欲しいところですが、ついさっきバグがパッチ付きで立てられました。

というわけで、近日中にサポートされそうです。

9.11

sectionの使い方とセクション三箇条

| 23:13

footerがsectioning contentを内容に持つ事ができるようになったり、“HTML 5”が”HTML5”になって無駄に騒ぐひとがいたりするこの頃ですが、みなさんお元気でしょうか。

で、先ほど素敵な記事がhtml5doctorから公開されました。“The section element”という題のとおり、sectionに関する記事です。

記事では、まずsectionがどんな要素なのか説明しています。じゃあ、ここでもおさらいしましょうか。sectionのキーワードを更新したのでそちらをお読みください。

sectionは便利divじゃない

実は、いつだったか忘れましたが、こんな注釈がつけられました。

The section element is not a generic container element. When an element is needed for styling purposes or as a convenience for scripting, authors are encouraged to use the div element instead. A general rule is that the section element is appropriate only if the element's contents would be listed explicitly in the document's outline.

The section element

ざっと訳すと次のようになります。

section要素は汎用的なコンテナ要素ではありません。スタイルシートやスクリプトの都合で要素が必要な場合はsectionではなく、divを使う事が望ましいです。基本的なルールとして、要素の内容が文書のアウトラインにならぶことが明白である場合にのみ、sectionが適切であると考えてください。」

はい、以前「<section id="container">とか書いたやつは悔い改めろ」みたく書いた事があるのですが、そういうことです。

sectionだけがセクションじゃない

なんのこっちゃって話ですが、section以外にもセクションを構成する要素は存在します。article, aside, navです。

以前こんなのを見かけました。

<section>
  <article>
    ...
  </article>
</section>
<section>
  <article>
    ...
  </article>
</section>

ずどーん。正しい場合もあるかもしれませんが、この場合は妙なセクション要素のネストでした。つまり、よく分からないサブセクションができていることになります。article, aside, navもセクションを構成するので、セクションの親子関係がない場合は入れ子にしないようにしましょう。

アウトラインを意識せよ

これも以前言った事があると思うのですが、sectioning contentと見出しはアウトラインを構成します。

ちょっと内容が古いですがご勘弁を。あとで時間をとって修正します。

アウトラインは先行きが不安ではありますが、面白い機能です。確かめたい方はジェフリーくん(誰)作成のアウトライン視覚化ツールを利用しましょう。ちなみに彼は16歳ながらOperaで働くすごいひとです。

セクション三箇条

そして最後に、著者のBruce Lawsonは次のような三箇条を書いています。

Of course, there are always exceptions, but these should give useful guidance for 99% of cases:

  • Don’t use it just as hook for styling or scripting; that’s a div
  • Don’t use it if article, aside or nav is more appropriate
  • Don’t use it unless there is naturally a heading at the start of the section
The section element | HTML5 Doctor
  • スタイルシートやスクリプトの都合には使わないこと。それらにはdivを使うこと。
  • article, aside, navが適切な場合には、そちらを使こと。
  • セクションの先頭に見出しが自然に存在してない場合には使わないこと。

三つ目がちょっと厳しい気もしますが、これをまもればかなりHTML5に関するマークアップのミスは減るんじゃないかと思います。

アプリケーションやサイトワイドなセクションについては、三つ目が当てはまらない可能性もありますが、それはまた今度。とりあえずみんな読め!

8.26

HTML5でたよ (Aug. 2009)

| 02:01

でましたね。

変更点で気になるのはこんなところ。

headerhgroup関連やMicrodataの追加は昔書いたのがようやくWDに反映された感じです。あまり最近な気がしませんね。

Microdata+DnDは、いつぞやMicrosoftがLive Clipboardとして発表してたそれを思い出しますね。今度は広まって欲しいところです。MSかわいそう。

datagridについては以前から「あんまりよいデザインじゃないからなくなると思う」って誰かが言ってた[要出典]ので、そこまで驚く事ではないです。残念ではありますが、Dave Hyattが「いいプロポーザルがある」とか言ってた[要出典]ので、HTML5に戻るかどうかは分かりませんが今後に期待ですね。

ARIAはつい数日前に追加されたばかりなので、まだ固まったものではないです。ただ、「ARIAの仕様がよく分からない」という話になってて、仕様書の曖昧さが今後もネックになっていきそうです。実装もあるのでなかなか変えられないでしょうし。

accesskeyは複数の候補を指定できる仕様になりました。ただ「複数の文字でコマンドを定義できないの?」ってコメントがあったりしたので、ここら辺も考える必要がありそうですね。

他にもあった気がしたのですが覚えていないので、ブックマークの「HTML」あたりでも見てください。ぼくも見かえそう。。

7.5

XHTML2 WG終了の件

| 02:39

すでにいろいろリソースがあるので、ぼそぼそと書くよ。

統合?

統合ではありません。hdiHTML5に入るとか、そういうわけではありません*1

ITproの記事がひどいのでコメントしようと思ったのですが、コメントするために長ーいフォームを入力してアカウント取らないといけない感じだったのでやめました。直接言えないのは残念ですが、ここに書くだけにします。

XHTML 2.0がこれからじゃなかったの?

いいえ。違いました。

もっと言うと、今ぼくらが使ってるような方向の延長に、XHTML 2.0が来る事がないってことは、実は数年前から明らかでした。

ブラウザーベンダーは、XHTML 2.0の策定にもう何年も関わっていません。XHTML2の方向を支持しなかったから、WHATWGのような動きがうまれているわけで。あと、「XHTML2はレンダリングについては考慮していない」とWGの人が言っていたりするので、ブラウザーをターゲットとしてあまり考えてなかったとも考えられます。

XHTMLが終わりなの?

XHTML5があるので、XMLで書きたい人はそれを使えばよいです。ただ、XMLやXHTMLのMIMEを使う必要があります。text/htmlみたいな生ぬるいXHTML文書は書けません。

あと、文字実体参照も使えなかったりします*2

書き直し?移行?

で、「HTMLで書き直さないと……」なんていう発言を何回か見かけた事があるのですが、これってギャグなんですかね。本気だとして、何を理由にそういう結論に至ったのでしょうか。

XHTML2 WGが終わるからといって、XHTMLが終わるわけではありません。また、ブラウザーのXHTMLサポートがなくなるわけでも当然ありません。

新しい機能を使いたければ確かにHTML5で書いた方がよいのですが、既存文書の書き換えまでおこなう意味がよく理解できないですね。手段に振り回されすぎてはいやしないかと。

ツッコミなど

XHTMLもじわじわ普及してきてると思うんだけどね。うーむ。

採用するDOCTYPE上はそうなんですが、頼ってるのがtext/htmlでしかないわけで。しかも、XMLで処理できないものが多すぎるわけでして。

統合に関して最低条件:XHTMLだけでサポートされているタグをHTML 5でもぜひサポートしていただきたい。

Ruby Annotation通りではないですが、単純ルビのサポートは予定されてます。WebKitでもサポートに向けた動きがあるようです*3

複雑ルビのサポートは厳しいと思います。ユースケースや実装など、いろいろ懸念事項があるので。

どうでもよいが、ブラウザが対応せんことには何も始まらんだろ。IEとか。IEとか。

もうどうでもいい。日本ではIE6が残り続けるだろうし(ヽ'ω`)

新機能については確かにそうですが、数年かかるので問題ないかと。というか、いつまでもそんなことを言い続けるんですか?あまりにも消極的でさみしいよ。

HTML パーサー書きにくいんだし XHTML だけにしましょうよ。IE とかどうでも良いし。

たしかに大変ですね。ただ処理方法が決まってるので、何もない今よりは楽かと思います。

あと、「XHTMLだけにしましょう」とか「IEとかどうでも良いし」ってのは、全世界に言うしかないですよね。ふぁいと。

どちらも期待してない(笑)  xhtml1.2に期待

「どちらも」ってなんでしょうか。よく理解されてないように思いますが。

で、XHTML 1.2はXHTML2 WGで非公式に作業されていたものなので、こいつの今後はありません。残念(笑)

アプローチは悪くないですけれど、じゃあなぜそれをXHTML 2.0でやらなかったとか、いろいろ疑問は残りますよね。

XHTML \(^o^)/ \しかもクソ仕様のほうかよ…

いや、これは、マジでシャレにならないので、おとなしく氏んでください

もうちょっと理由と思考の流れを書いた方がよいと思います。今のままだとただのFUDですし、頭の悪いコメントにしか見えないので。

ふう

こんな感じのとても残念なコメントをさっきオフラインで聞いてしまい、ひどくがっかりしてやさぐれている今ですよ。残念なことを自分でも書いてしまうくらい残念です。

でもこういうのって、ちゃんとした情報を知らなかったりするからってのが大きい理由なのかなって思いました。

なのでまあ、自分がまたがっかりしないように、今後もいろいろ書いていこうと改めて思った次第。

*1diはCSS書く時に欲しいですけどね

*2:XMLな人にとっては、文字実体参照ってレガシーなもの扱いなので

*3https://lists.webkit.org/pipermail/webkit-dev/2009-June/008066.html

6.24

「HTML5」ってなによ

| 20:20

HTML5について書かれた記事をよく見かけるようになりました。ただ、どうも「HTML5」ということばが指し示すこと/ものがいろいろあって、わかりにくいんですよね。

とはいえ「オープンソース」の件みたく「おまえHTML5ゆーなー」とか無駄に盛り上がるのもアレなので、ちょっと思いつく限りどういうものが「HTML5」として表されているのかを書いてみようかなと。

仕様や仕様書、機能など

一番分かり易いでしょうか。

定義されている機能に関しては、「HTML5canvas」てな具合に表記される事が多いので、そこまで混乱する事はないでしょう。

語彙やHTML構文

sectionvideoなど、新しく追加された語彙を主に表します。構文というのは、<DOCTYPE html>といったHTML5特有のconstructを意図しています。

さて、HTML5はXML構文で書く事ができますが、これがあまり知られていない事が多いようです。「時代はXHTMLじゃなかったのか」とか、「HTMLに戻すにも……」といったコメントをよく見ますので。

HTML5の要素定義というのは、ある意味おまけです。名前が名前なのでこういう誤解は無理もありませんが、「要素だけじゃない」ってことが少しずつ理解されればよいなと思います。

関連仕様やそれっぽい仕様

Google I/OではWeb WorkersとかWeb Storageあたりを「HTML5」と呼んでましたが、これらはHTML5仕様で定義されていません。

これらはもともとHTML5仕様にあったので微妙なところですが、同じく「HTML5」と呼ばれていたGeolocationなんかは、最初から別の仕様として定義されています。こういう「HTML5っぽい機能」を定義した別の仕様(や機能)も、「HTML5」と呼ばれる事があります。

余談ですが、 XMLHttpRequestももともとはHTML5仕様で定義されていました。Microsoftの独自拡張なので、もともとといって良いかは分かりませんが。

銀の弾丸

"Flash Killer"とか言われていますが、こういう「何かを変えてくれそうなすごいもの」みたいなイメージの象徴として「HTML5」が使われる事があります。

ちゃんと仕様で定義されている機能について言及しているものもあるのですが、ハイプに毒されててしまったかわいそうなひとは、こんな感じで使ったりもします。

日本のWeb制作者は「HTML5」からのwake up callをちゃんと受けとっているのだろうか…

*

大笑いだ。時差ぼけのあなたにwake up callです(煽り)。

あとは、GoogleやAppleのように、マーケティング的な側面で「HTML5」が使われる事もあります。「Web 2.0」みたいなものでしょうか。

追記など

理解できないというコメントがあったので、いろいろ書き換えました。

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