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vantguarde

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7.11

返信とか

14:25

前のエントリーにコメントをいただきました。

ちょっと読むのが遅れたので、返信を急いで書いています。まとめがだいぶ下手ですみません。

書き方と対比することの意図

そうですね。確かにそこの部分は、私の書き方が悪かったですね。
私が問題にしているのは、JavaScript仕様単体とかの話しではありません。

意図がすこしくみ取れたので、そこは良かったです。けれど、「書き方が悪かった」でそのままにしておくと危険に思うわけです。

そして業界標準、国際標準といったものではなく、むしろ、デファクト・スタンダード(実質標準)、
要するにWebKit搭載か否か、という部分です。

WebKitベースブラウザの独占が、果たして本当にいいことなのか、という議論はあるでしょう。
ただし、Acid3などのテストをパスしたり、他のWebブラウザと比べても業界標準への対応も進んでいるし、
素性の悪いWebエンジンではないと思います。

ここにずっこけている人が結構多かったですが、ちょっとおいといて。

もはや、次代のスマートフォンでは、Nokiaもこれを採用し、Androidも、Palm Preも、という形で実質標準となっている感があります。
その点、日本の携帯のブラウザは、かなり、そこに近づいている印象はあっても、所詮はこれまでのiモードからの流れを汲みながら、プラスαでそこに近づけているだけで、まだまだ本物のパソコンクラスのブラウザには遠い印象を受けました。

私が日本独自規格といったのは、JavaScriptの仕様単体ではなく、そうしたWebブラウザ機能を包括しての話しです。

「日本の携帯のブラウザ」がまだ「本物のパソコンクラスのブラウザ」からは性能面でまだまだ遠くて、そこを問題にしていると。

じゃあ、「WebKitがデファクトスタンダード」とか、関係あるのでしょうか。「実質標準となっている」として、「だから?」という話で。機能的に同じであれば、「WebKit搭載か否か」というのはべつにどうでもよいのでは?WebKitでなければならない理由が、どこかにあるのでしょうか?

あと、「他のWebブラウザと比べて、業界標準への対応も進んでいる」というのは、どのような情報をもとにしてそう思ったのでしょうか?

あの文からでは、「Webブラウザ搭載機能を包括しての話」に解釈するのは難しいのではないかと考えます。「HTML5」「JavaScript」という技術仕様の対比と「WebKit」と「ドコモの新しい端末」という実装の比較、そこに「所詮、日本独自規格だ」という判断を加えているだけに読めるからです。

Google I/O

vantguardeさんは、先日、Google IOというイベントがあったのですが、その基調講演をご覧になったでしょうか。 Google AndroidもiPhoneもPalm Preも、皆、OSの上にHTML5対応のWebブラウザという共通のレイヤーを持って、 その上で、これまでのHTMLを上回るような新世代のWebアプリケーションが動いている様子が打ち出されました。

見てます。すごかったですね。10分ごとにビデオが突然切られるので、見るのに手間がかかりましたが。。

WebKitに最適化するように新しい端末をつくってほしい?

これまでのiモードのビジネスが、完全にフェードアウトしていくまでは、まだまだ時間がかかるし、 既存iモード上でのビジネス展開をするのは、まだまだありだと思います。 しかし、CPの人たちに、協力を呼びかけて、次代のスタンダードへの対応をお願いするのであれば、 それは日本の携帯でしか通用しない、アップルがbaby internetと呼ぶ、日本の携帯電話でしか通用しないWebブラウザに最適化するのではなく、iPhoneとAndroid、Palm Preといったものにも同様に最適化/対応できるスタンダードにしてほしい、というのが私の個人的な思いです。

またなのですが、そこでWebKit搭載端末に限定している理由ってなんでしょう?「HTML5」という同じ技術仕様を実装していれば、端末が何を搭載しているかは関係ないように思いますが。

裏を取れとかそこら

あと、ITジャーナリストという肩書きを持つという部分ですが、ブログでは、そこの部分からは解放され、下調べもせず自分の考えをより自由に書かせてもらおうと思っています。

私はブログというのは、その後のコメント欄での議論まで含めて1つのエントリーだと思っています。
実際、そうやって、敷居をさげていかないと、自由闊達な議論なんかできなくなってしまうんじゃないか。

了解です。ただ、「コメント欄での議論まで含めて1つのエントリー」という見解は、すべての読者が持っているわけではないと思います。

例えば会社の会議なんかでも、「それって根拠は?」「それちゃんと裏とってある?」といったことをいちいち聞かれるような会議では、おそらくそのうち、皆、萎縮して、誰も話しを切り出さなくなってしまいますよね。

どのような「会議」を意図しての話でしょう?ブレーンストーミングなどかなあと解釈したのですが、そうであれば確かにそうですし、根拠やウラを取っているかを執拗に問うのは逆効果であるように思います。

ただ、なんの会議においても、自分の意図や思考過程を共有できないのは危ういのではないかと思います。それがないと、たとえブレーンストーミングであっても、それ以前のコミュニケーションが成立しないような。

で、ぼくが前のエントリーを書いた理由は、「日本独自規格だ」という結論をサポートする情報が提示されておらず、かつぼくの理解では「日本独自規格」ではなかったからので、その意図を確認したかったからです。

そこに「根拠」という言葉を利用したのは、技術的な視点での比較があったように読めたからで。

大手の出版社などを通して、出す記事や、テレビの報道となると、裏取りとか、そういったものも必須でしょう。

しかし、私は他の媒体名の看板ではなく、自分の名前を看板に出しているブログやTwitterなどでは、無責任な、真っ赤な嘘(友達とのジョーク)も含め、一人間として、もっと楽しく自由に話しをさせていただいています。

それが許せない、という人がいるのはわかっているつもりですが、そこは残念なことに、世の中の人間全員の合意を得ることができないわけで、仕方がない部分。
そういう部分で、私が信頼に足る人間でない、と思われるのは個々人の自由です。
実際、私は、他のブログ記事を読んでもらってもわかるように、結構、チャランポランでいいかげんなところもあるし。

ふむ。。ただ、仕事であれば裏取りなどが必須という思いを聞けたのは、とてもうれしいです。

メインのポイント

ただ、私があの記事で訴えたかったメインのポイントは、日本のメーカーは、iPhoneの登場を、もっと深刻に受け止めて、もうちょっとものづくりのしくみ(場合によっては業界の構造や社内組織なんかも)を見直す必要があるというところ。

ふむふむ。

海外の情報を取り入れること

そして、今回、vantguardeさんが問題にされていた部分でいいたかったことは、もう少し海外のスタンダードやIT業界の最新トレンドにも目配せをして、その分野のエキスパートの意見を聞いてほしい、という部分です。

昨年の話なのですが、NTTドコモの方とお会いしたことがあります。その際にAjaxカンファレンスに参加して情報交換をしていたことなどを話していただきました。あと、Web WorkersやWeb Socketsという、その時点ではHTML5で定義されていた機能について意見を交わした記憶があります。

その場にはHTML5に関わっているW3Cの方もおり「分野のエキスパートの意見を聞いて」いました。HTML5は「海外のスタンダード」ですし、当時はそれほど熱もなかったように思いますが、「IT業界の最新トレンド」であると思います。

そんなことがあったので、共有しますね。

HTML5とブラウザーベンダー

WebKitとFireFox 3.5と、Operaが、皆、一斉にHTML5に対して意欲的な姿勢を見せてきたのは、決して偶然タイミングがあったんではなくって、そこにつながるディスカッションなどがあったんだと思います。

HTML5がどういう経緯で設立されたのかをご存じないようなので、HTML5の歴史をとてもざっくりとですが説明しますね(。

  1. XHTMLが普及していないのに、W3CがXHTMLだけに注力するとしたことから、ブラウザーベンダーによって反感をもたれる
  2. 2004年に、Apple, Mozilla, Operaの従業員が「WHATWG」という団体を設立し、HTMLの更新を独自に開始すると発表*1。後にHTML5のフォーム機能として取り込まれる「Web Forms 2.0」と、後に「HTML5」と名を変える「Web Applications 1.0」を策定することに
  3. 2005年に、両仕様のeditorであるOperaのIan Hickson氏がGoogleに移籍し、フルタイムでHTML5の仕様策定に取りかかる*2
  4. 2007年に、W3CにHTMLの改訂を行うワーキンググループが誕生し、その後WHATWGと合同で次世代HTMLの策定にあたることに

その後Web Applications 1.0が「HTML5」に改称し、Web Forms 2.0が取り込まれて現在に至ります。はい。

日本の業界に思う事など

もはや、携帯はWebブラウジングの道具でもある訳で、日本の携帯業界も、新しいスタンダードをつくるのであれば携帯業界のエキスパートだけでなく、そうした世の中的トレンドに精通している人も巻き込んでつくるベキだったんじゃないかと思います。

でも、そうはいっても、今の日本製携帯ではプロセッシングパワー的にも、メモリー的にも、iPhone/Androidレベルのブラウザ搭載は無理、というなら、それはそれで1回休み、という手もあると思うんです。
今、日本の携帯電話業界は、あまりにも年に2〜3回の更新ペースに追われすぎていて、長期的にどういう戦略を通したらいいのか、ちゃんと考えていない気がしています。

ふむふむ。ここら辺はよく事情を知らないので、とくに意見はありません。

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